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貴院オリジナル冊子の制作・活用術

貴院オリジナル冊⼦の 制作・活⽤術

パンフレットやリーフレット、広報誌など、医療機関広報のための印刷物には、いくつかの種類があります。

Webを含め、デジタルツールが主流になってきたとはいえ、医療機関と紙モノの相性は、使い方や制作方法を工夫することで、さらに貴院の広報に役立つツールになるはずです。

今回は、各種冊子の目的・使い方・制作方法を余すところなくご紹介します!

ダイレクトに伝えるなら、紙モノ

デジタルツールがなかった時代、そう遠くはない昔ですが、紙媒体は、医療機関のみならず、自分たちの情報を広く発信するための唯一無二の手段でした。

なぜ、紙が好まれるのかを考えてみると、手渡しできる気軽さ、そして相手に依存せずに見てもらえることが挙げられるでしょう。

Webであればこちらが意図する情報=ページに、相手がたどりつけるかの不確かさがありますが、紙モノであればダイレクトです。

医療機関の対外的な情報発信は、ホームページが主流になっているため、以前に制作した冊子があるにも関わらず現状あまり活用できていないようなことがあれば、それはとてもモッタイナイと感じます。

医療機関の冊子は5種類に大別できる

まず、医療機関の広報関連の冊子には、どのようなものがあるでしょうか。

一覧化すると、下の表にようになります。

医療機関の冊⼦は5種類に⼤別できる

診療科目や規模によって、つくるべき冊子の種類や内容は異なりますが、その冊子がもつ一般的な役割や目的、さらには、つくり方・活用方法を見ていきます。

医療機関パンフレット・リーフレットは名刺代わり

医療機関パンフレットとは、診療時間や所在地など、その医療機関の概要をまとめた冊子です。

この類は、開業時につくることが多いですが、なんとなく受付横に置いているだけで、うまく活用されていないというケースが多く見られます。

この冊子の最大の目的は、貴院の認知度をあげること=貴院がどんな医療機関なのかを広く知ってもらうことです。

ただ受付横に置いておくだけでは、その目標は達成されません。なぜなら、すでに貴院に通っている患者さんにとっては興味がある内容ではないため、手に取ること自体が少ないからです。

冊子を置く場所は、貴院の外であるべきです。

例えば、お互いに患者さんを紹介しあう近隣の医療機関や連携先医療機関、提携もしくは運営している介護関連施設などです。
紹介や説明をする際に、その施設のスタッフから手渡してもらうのがいいでしょう。また、市役所などの公的機関も置く先として有効です。

当然、内容は、貴院の基本情報(診療時間、休診日、所在地などの概要)、貴院の特徴となる診療内容、院長・医師の紹介、外観や院内写真があるべきです。
写真を多く掲載し、明るい印象を与えることも大切です。

この冊子は、頻繁につくりかえる必要はありません。情報の変更があればリニューアルを検討しましょう。

患者向け広報誌はFacebookやブログなどSNSの紙版

患者向け広報誌は、いわゆる院内報と呼ばれるものです。

小児科クリニックでは発行しているところが多い印象です。毎月、スタッフが協力して作成し、受付で手渡したり、院内に掲示したりします。

この冊子の目的は、患者ロイヤリティーの向上。つまり、既存の患者さんに貴院をより知ってもらうことで、貴院のファンになってもらうということです。

内容は、Facebook公式ページや、ブログに近いイメージを考えてみてください。

予防接種や来月の臨時休診などのお知らせ系から、ちょっとした医療コラム(流行している疾患やメディアで取り上げられて注目されたものなど)、イベントの開催報告、新人スタッフの紹介など、貴院を身近に感じてもらえる題材がいいでしょう。

表現やデザインは、堅くならないように注意し、先生やスタッフの人柄が伝わるよう心がけてください。
特に、新人スタッフ紹介は、本人に原稿を書かせると堅くなりがちなので、インタビュー形式がオススメです。

小児外来学会では各医療機関の広報誌掲示コーナーが毎年設けられています。一見の価値があります。

疾患の検査や説明は貴院オリジナル冊子が効果的

貴院でよく診る疾患、得意とする治療や検査、手術などについて説明する冊子もあります。

付き合いのある製薬会社が制作したものを利用する医療機関も多いですが、専門領域は貴院独自のものを持っておくことをオススメします。

以前、頭痛の専門外来を受診した際、診察室で医師から頭痛に関する冊子を一度に5〜6冊手渡されたことがあります。
すべて製薬会社の冊子でしたが、冊数に加え、一冊一冊のページ数も多かったことから、読むのに辟易した経験があります。

なぜオリジナルがいいかというと、貴院の特徴や、ここだけは押さえてほしいポイントを凝縮し、コンパクトにまとめることができるからです。

あれもこれも伝えておきたいという医師の思いは理解できますが、読んでもらえなければ意味がありません。

こういった冊子を制作する際のコツは、まずA4裏表程度の分量に抑えること、そして、医療知識のない人=患者さんが理解できるように平易な表現を心がけることです。

どうしても医師が書くと難しくなりがちなので、医療従事者ではない人に見てもらい、わかりにくい点を指摘してもらうといいでしょう。

見た目もイラストを使うなど工夫をすることで、一般の人の抵抗感も緩和されます。

採用活動に力を入れたいなら専用パンフレットを

病院や介護関連施設を運営している医療機関では、採用活動を行う機会が定期的にあると思います。そういった場合は、採用活動用のパンフレットがあると便利です。

採用パンフレットは、求職者に入職後のイメージをもってもらうことが目的です。

どんな人と一緒に働くのか、将来、どんな役割を担っていくのかを、より具体的にイメージできる内容が望ましいです。

各部門から、入職時期の異なる数名のスタッフを取り上げて、インタビューや1日のタイムスケジュールなどをまとめてお仕事紹介記事のようにすると、親しみやすくなり、求職者の応募につながります。

使い方としては、求職者の資料請求はもちろんのこと、就活イベントや説明会での配布、また、大学や専門学校の就職課に送付するのも効果的です。

大きな組織では企業の社内報のような冊子で情報共有を

組織規模の大きい医療機関では、企業の社内報のようなインナーサークル向けの広報誌もあります。

グループ内での情報共有を目的とし、部署間の相互理解を深めることで、業務が円滑化します。

社内報は、制作委員会をつくり、取り上げるテーマや部署を持ち回りで運営するのがオススメです。スタッフが自分たちの組織について考える機会にもなり、読む意識も高まります。

インナーサークルに近い連携先医療機関に送付しておくと、連携強化にもつながります。

失敗しないためのコツを押さえる

定期で発行する冊子は、体制整備をしておかないと、数回で挫折してしまうこともあります。次ページに、失敗する典型例と成功するためのポイントをまとめてご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

定期発行冊子の失敗例と成功するためのポイント

定期発⾏冊⼦の失敗例と成功するためのポイント

まとめ: 冊子ごとの目的・使い方・制作のコツ一覧表

今回は、5種類の冊子それぞれで押さえておきたいポイントを凝縮してお伝えしました。当社では、最近、医療機関様のホームページから冊子まで、一括で運用させていただく機会が増えてきました。お困りごとやお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

今回のポイント

  1. 紙モノは、伝えたい相手に直接渡すことができるため、使い方によってはデジタルツールより有効である。
  2. 医療機関の各冊子は、その目的や役割から、誰に・いつ・どのように渡すのか運用ルールを決めておく。
  3. 各冊子の内容・デザインは、何を伝えたいのかを意識して写真やイラストを盛り込む等、工夫することが大切である。
  4. 定期発行する場合は、発行頻度やスケジュール、制作担当者等、無理のない体制を整える。
  5. 定期発行冊子はバックナンバーをホームページや診察時の説明の際にも活用できるようにする。

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