こんにちは、MCF広報担当の伊藤です。
年内のタスクを整理していたら、今年中にアップしたい記事があったことを思い出しました。
先週、会社の忘年会だったのですが、忘れ去らなかった自分を褒めてあげたいと思います。(今まで放置していた自分は棚に上げる、この前向きさ。)
2017年、MCFは創業20週年を迎え、ロゴやコーポレートサイト等、MCFのブランドをリニューアルしました。今回は、コーポレートサイトのリニューアルプロジェクトについて記事にまとめたいと思います。(ロゴリニューアルについての記事はこちら)
プロジェクトメンバーに振り返ってもらう形で、始動〜リリースまでのプロセスをご紹介します!
目次
入社1年目のひよっ子社員にプロジェクトを任せる
MCFでは、通常業務とは離れたところで、様々なチャレンジができるプロジェクトをこまめにつくり人材育成の場として活用しています。コーポレートサイトのリニューアルもそんなプロジェクトの1つでした。
新人にプロジェクトを任せた理由
このプロジェクトは、私がマネジメントをしているデザインクリエイション部のメンバー2名に担当してもらいました。2名とも、第2新卒としてMCFに転職してきた子たちで、プロジェクト始動時は入社半年も経っていない、ひよっ子社員でした。
コーポレートサイトと言えば、会社の顔となるサイト。右も左もわからないような入社1年目の社員に任せるか!?という疑問もあると思います。普段の業務に活かせるスキルを磨いてもらいたいという前提はありつつ、私があえて彼女たちに任せようと思った理由は2つあります。
今回のサイトリニューアルは、20周年事業としてブランドイメージの刷新というのが大きな目的でした。なので、MCFとはこういうものだ!というような固定観念がなく、ゼロから考えられる新入社員の方が新しい風を入れてくれるのではないかという期待がありました。
MCFのように中小規模の会社であっても、普段の業務内ではサービスにしても人にしても関われる範囲はどうしても限られてしまいます。なので、入社後、早い段階で、会社のことはもちろん、部門の垣根を越えて他部門のメンバーがどういうことを考えて仕事をしているのかを知る機会をつくってあげたいと思いました。
メンバー紹介
2人とも普段は、医療機関のホームページ制作サービスを主に担当しています。20代半ばで、MCF全体でも若手です。
坂井 円香
新卒で入社したWeb制作会社の福岡事務所が閉鎖になるという憂き目に遭い、転職。
大学生のインターンシップからWebデザイナーとしての経験を積む。つくるの大好きっ子。人見知り克服奮闘中。
下園 小夏
芸術系の大学を卒業後、就活に悩み過ぎて大手地方銀行に就職。中小企業の社長相手に貸付業務を担当。
でもやっぱりモノづくりがしたい!と一念発起して転職。実務経験ゼロで入社。空気が読めるのが長所でもあり、短所でもある。
コーポレートサイトリリースまでのプロセス
プロジェクトの始動が2016年9月。そこから2017年7月のリリースまで約10ヶ月かかりました。制作のプロセスごとに2人にざっと振り返ってもらいます。
崖から突き落とす方式で始動〜ヒアリング社内行脚
最初に私から『会社のサイトをリニューアルしたい。このプロジェクトは2人に任せるよ!』って言われたとき、どう思った?


とりあえず、『会社のみんなにどんなサイトにしたいかヒアリングしておいで』っていうところから始めたよね。


ヒアリングしてみてどうだった?


コンセプト検討〜決定まで
部門長以外のメンバーには、Googleフォームでアンケートをしたりして、なるべくたくさんの人から意見を聞くようにしたよね。その意見をもとにコンセプトの検討が始まって。



そんなこんなで最終的に決まったリニューアルコンセプトが下記です。
デザインコンペをしてみた

デザインコンペ時の発表の様子。2人とも発表するのも初めてで朝からそわそわしてました。
コンセプトが決まって、次はデザイン制作。先輩デザイナーにも参加してもらい、3人それぞれがデザイン案を制作して社内コンペで決めようということになりました。
デザインは制作してみてどうだった?


下園デザイン案
デザインコンセプト
●医療のイメージをほんのすこしやわらかく
●派手ではないけれど、さりげない遊び心は持っている
●真面目さ70%、遊び心30%
デザインモチーフ
●ロゴのハートとピンク
●ロゴカラーのグラデーション
●細めの線で描かれたシンプルなイラスト
●ゆるやかな曲線のアニメーション
●スクロール時・画面遷移はフェードイン・アウト等でやわらかい印象に

坂井デザイン案
デザインコンセプト
●信頼>面白さ=ゆるさ
●今まで築き上げたものがあるからこそ、医療をもっとわかりやすくという目標に向かうことができるのではないか
●ロゴの土台になっている本(MCFのもつ技術+知識)をもとにしたデザイン
デザインモチーフ=ロゴの本の部分をフォーカスしたデザイン
医療を扱う企業、モノづくりをする企業ということをしっかりと文章で伝えつつ、アニメーションや雑誌風のレイアウトなどのメリハリで視線をつかむことで、内容が伝わるデザインを目指します。
2017年1月の全社会議で、それぞれに発表をしてもらい、社内全メンバーに投票とアンケートをしてもらいました。
デザインコンペは、初の試みだったけど、やってみてどうだった?


コンペの結果、初めてのデザイン制作ながら、「医療」をもっともつよく打ち出した下園のデザイン案が選ばれました。
選ばれてどうだった?嬉しかった?


全メンバーからのアンケート。みんな真剣にコメントを書いてくれ、このコメントが実制作での指針にもなりました。
会議は踊る、されど進まずのつくり込み
コンペでデザインの方向性が決まって、さあつくり込みだ!っていう段階になってから、全然進まなかったよね。正直、私は大丈夫か?って内心ヒヤヒヤしてたよ。



後半は、私にお尻を叩かれながら毎週のようにMtgをしたよね。




社長あるあるだね(笑)
完成サイトのお披露目〜リリース

完成サイトのお披露目プレゼン。このときはホテルを借りての全社会議だったので、会場に圧倒されていました。
いろいろありましたが、なんとかかんとか完成して、6月末の全社会議でお披露目プレゼンをしてもらいました。
お披露目の発表はどうだった?



私も2人の発表を客席側から見ていて、子どもの発表会を見る親ってこんな気持ちなんだろうなって思って見てた(笑) よく完成までこぎつけたなってジーンとしたよ。

コーポレートサイトのリリース後、社外の方と話をすると、サイトについて「いいですね」と声をかけていただく機会がとても増えました。リリースがゴールではないので、今後もサイトを育てていくつもりで充実させたいと思っています。
プロジェクトを振り返って
約10ヶ月の制作期間を振り返ってみて、どう?





今回の経験を活かして、今後やってみたいと思うことはある?


プロジェクト開始前からリリースまで、1番近くで2人を見ていて、手前味噌ながら、2人ともよくがんばったなと思いますし、一皮向けた成長があったなと思っています。
私自身も新卒でMCFに入社して、何もわからないながら、いろいろな仕事を通してチャレンジする機会をもらいました。その中で、会社やサービス、人、組織に対する理解が深まって今があると思っているので(当時は無茶ぶり!!!と思うこともありましたが)、自分の部下や後輩にも同じように様々な経験をしてほしいと思います。
このプロジェクトのようなチャレンジ業務は、通常業務との兼ね合いが難しく(実際、コーポレートサイトのプロジェクトも、医療機関ホームページ制作サービスのキャンペーンが並行して走っていたので2人には大変な思いをさせてしまいました。)、ワークバランスは上長が調整する必要があり、任せる方にもある程度の労力がかかります。でも思い切って崖から突き落としてみるのがMCFの流儀?なのかなと思って、今後も、出来る限りいろいろな機会をつくっていきたいと思います。