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コロナ禍がMCFに与えた影響

息子の七夕の短冊。気持ちが良いほどの物欲の塊。


3月ぐらいからの新型コロナの感染拡大以降、世の中も激変してしまいましたが、MCFにとっても怒涛の半年でした。
本当は月1で書くと約束していたブログも、気づいたら前回記事がもう4ヶ月前。新しい生活様式にするよ、って記事でした。
久しぶりのブログで、これ以上溜め込むと本当に書かなくなってしまいそうなので、この半年間、コロナによってMCFがどんな影響を受けたのか、何をしてきたのか振り返ってみたいと思います。
 

この半年の振り返り

3月

  • 全社的なリモートワークへの移行
  • 営業方法や役割を変更。オンラインでの営業活動にシフト
2月後半からの感染拡大を受けて3月頭に全社的にリモートワークに移行しました。特に福岡本社の方はパートさんも多く、サポート業務も行っていることから電話をどうするんだ、とかPC機材の調整とか大変だったと思いますが、決定からわずか1週間ぐらいで全員リモートに移行できたのはさすがだなと思いました。詳しくはこちらの記事
合わせて、今まで訪問を前提としていた医療機関への営業活動が、訪問自粛によりオンラインでの営業活動にシフトするため、営業へのオンラインデモの研修とか、オンラインでのレクチャー実施のためのコンテンツ整備などを進めました。

4月 

  • 新入社員5人いきなりリモートでスタート
  • 名古屋支社業務開始
  • WEB問診一部機能無償開放
  • 医療従事者感謝プロジェクト開始
4月に新加入のメンバーが5人おり、受入・教育研修をほぼすべてリモートで実施しました。(詳細はこちら)。特に名古屋は新設拠点にいきなり新加入メンバーだったので、ちゃんと立ち上げができるかかなり不安でしたが、担当のメンバーがかなり頑張ってくれて、しっかり新拠点を立ち上げることができました。
一方、4月の頭にコロナの感染拡大を受けて医療機関側での感染防止対策のためにWEB問診の一部機能の無償開放も実施しました。無償開放は社内で決定してからほぼ一週間という短期間でリリースまで行いました。
それと並行しつつ、複数企業との合同プロジェクトとして医療従者感謝プロジェクトの準備も進めて4月後半にはオープン。こちらも準備期間2週間ぐらいだったなーと記憶してます。

5月

  • 新規プロダクトtonect企画・開発開始
5月は4月にスタートした2つの企画(WEB問診無償開放/医療従事者感謝プロジェクト)の対応業務でてんてこ舞いしつつ、4月に解禁されたオンライン診療の初診対応のため、オンライン診療・電話診療とWEB問診を組み合わせたいとの要望が怒涛のように押し寄せていました。医療機関も悩みながらオンライン診療に取り組んでおり、現場の話を聞いているとどうもかなりの課題があるなと感じていました。それはまさに患者と医療機関のコミュニケーション課題の部分で、MCFとしても何かできることがあるのでは、ということで新プロダクトの企画・開発をスタートさせたのがこのタイミングでした。
GW中にエンジニアリング本部長と、ものすごい数のチャットのやり取りをしていた記憶があります笑

6月

  • MCFの「新しい生活様式」開始
  • 第22期終了
  • 新人事制度の策定
そうこうしているうちに、感染者も減少してきて5月後半には緊急事態宣言も解除されました。じゃ、このまままた元の生活に戻るのか?と問われれば違うんじゃないかな、ということでMCFとして「新しい生活様式」を社内的に発表し、6月よりスタートしました。
それと前後して、新しい期から人事制度・賃金制度の変更をする予定としていたので、その制度設計をひとりでシコシコやりながら、期末の締め作業・全員分の期末人事評価作業なども並行していて、今当時のスケジュール見返したらものすごい数の面談と打ち合わせしてるなぁーと思いました。

7月

  • 縮小版全社会議実施
  • 初めての自社WEBセミナー開催
MCFは半期毎に全メンバーが福岡に集まって全社会議をやっていました。本来は6月末開催のところ、7月中旬くらいなら感染も収束してるし大丈夫だろうと油断していたら、なんだか6月後半ぐらいから東京の夜の街を中心に感染者が増え始めて、ざわつく社内。
社内からも開催を取りやめるべきではないか、という意見もあってかなり判断には悩んだのですが、感染防止対策は行った上での縮小開催に踏み切りました。
そして、7月には初めて自社主催のWEBセミナーを開催しました。最初だったので準備にかなりドタバタしましたが、想像以上に多くのドクターに参加いただけて、その後は月1回は定期で開催することになりました。

8月

  • デジタル契約スタート
  • 新プロダクト tonect β版リリース
  • WEB問診サポート急増
新しい期も始まり、今まで仕込んでいた事もスタートしました。医療機関との契約のデジタル化(うちはクラウドサイン使ってます)もようやくスタートできましたし、5月から仕込んでいた新プロダクトもtonectという名称でベータ版ですがリリースをすることができました。
そんな中、冬に向けた準備として医療機関が感染防止対策にWEB問診を導入したいというニーズが急激に増えていて、ありがたいことではありますが、サポート業務が急増、慌てて採用活動をしている、という状況です。ユーザの医療機関にもご不便おかけすることもあって、ここは少し判断ミスだったなぁーと反省しています。

新型コロナウィルスがMCFにもたらしたもの

「業務のオンライン化」の加速

これはどこの会社でも同じなのですが、今回の感染症でいままで進まなかった業務のオンライン化が一気に進んだことが一番大きなインパクトだと思います。社外の人との会議もオンラインMtgが当たり前になりましたし、ドクターとの商談や打ち合わせもオンラインがかなり増えました。社内的にも、いままではオフラインでやっていた業務をリモートワークに移行するためにオンライン化を進められたのは非常に大きかったです。例えばFAXとか、電話とか、紙での伝票とか。会社に出社することが当たり前として設計されていたあらゆる業務が、「場所を選ばない」方法に置き換わりました。この事により、部門の業務定義も変わるし、個々人で必要なスキルセットも変わって来るなと感じています。会社としてはこの大きな波に乗れる会社でいられるか、乗り遅れるかで業績も全然変わってくるんじゃないかなと言う感覚があります。
 

感染防止対策としてのWEB問診

コロナ以前は「医療機関の業務効率化ツール」の側面が大きかったWEB問診ですが、今回の件で一気に「感染防止のための最も重要なツール」に変化しました。お陰様で想定しているよりも圧倒的に多くのお引き合いをいただくことになって、ありがたい反面、営業やサポートが追いつかなくなる懸念もあって、難しいなと感じる日々です。本当は一定の需要が続いてくれるのが一番安定供給ができて安心なのですが、そんなことはありえなくて、全く無風の凪状態か、振り落とされない事だけに全精力を注ぐしかないぐらいの暴風雨か、その2つしかないんですよね。そうすると、会社としてできるのは、ただただ乗組員を鼓舞して、全員で一致団結して目の前の課題にぶつかっていく心構えを叩き込んでいくぐらいしかできることはないな、と感じています。
 

患者の受診行動の変化と医療機関への変化の外圧

3月4月の自粛を経て、患者の医療機関への受診行動は大きく変わったし、いまは少しもとに戻りつつあるといえども、中長期的に見ると大きな転換ポイントと言えると思います。医療機関にとっては今までみたいに「外来をあけておけばいい」というわけにはいかなくなります。今後の医療機関としてどうあるべきか、まだ業界として暗中模索の状態ですが、変化が求められるポイントであるということはポジティブに捉えて、MCFとしても現場の医療機関をサポートできるプロダクトをいくつも世に出していきたいなと思っています。
 

分断は進んでいる

上記3つは、どちらかというとMCFにとってはポジティブな影響が大きかったですが、今回のコロナ禍によって「分断」は進んでいるな、と感じます。元から関係性の深い人や、普段から一緒に仕事をしている人とはそんなに変わらず交流できているのですが、かたや一方新たな出会いであったり、少し関係性の遠い人との交流はしにくくなっているな、と感じます。
これは社会全体だけでなく、会社の中でも起きていることで、異なる部門との交流みたいな部分は確実に減っています。この部分についてまだ大きな問題にまで発展はしていないですが、早めに何らかの対処をしておかないと、いずれボロボロと内部崩壊を起こす可能性はあるなと懸念はしています。もうそういうものであると割り切ってこのまま突き進むのか、何かこの分断を少しでも止めるために手を打つべきなのか。答えは出ていないですが焦りはあります。
 
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この半年は、本当に怒涛のような日々でした。もう激流の渦中において一瞬の判断を間違えないように必死に食らいついていったような感覚があります。そして、まだまだ激流は続いていますが、多分このスピード感はもう止まらなくて、あとは慣れるしかないという気持ちです。
おかげさまで会社もスピード感を持って成長できているので、ここは社長として頑張りどころなんだろうなと割り切って走り続ける覚悟でございます。
 
でも、人生の最優先は家族とバスケであることには変わりありませんので、そんな感じの近況報告で今日は終わりたいと思います。

最近新しい武器を手に入れた私はきっと高く飛べるはず。