メディアコンテンツファクトリーは2022年7月に株式会社レイヤードに社名を変更しました。
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メディアコンテンツファクトリーはレイヤードに社名変更します

関係者各位には、先日アナウンスさせていただいていますが、7月1日付けで株式会社メディアコンテンツファクトリーは「株式会社レイヤード(LAYERED.Inc)」に社名を変更させていただくことになりました。

なぜ突然社名変更をするに至ったかについて、少し長くなりますがブログに書いておきたいと思います。長文、ご容赦ください。

この会社のこれまで

この会社は私が設立した会社ではありません。三明さんという方が1998年に創業した会社を2008年3月に私が引き継ぎました。

創業者が次の人にバトンを渡しても結局創業者が舞い戻り事業継承がうまくいかなかった、みたいな話を世間ではよく聞きます。やっぱり創業者としては新しい世代に譲っても自分が作ってきた事を色々と変えられて我慢できなくなる、みたいな気持ちなんだと思います。創業者にとっては自分が創った会社は本当に自分の子供みたいなものですから。

でも、三明さんは本当にきれいに私に譲ってくれました。

私が代表に就任した3月1日の翌日から会社に一切顔を出さなくなりました。
本当に自由にやらせてもらいました。
三明さんの時代にいた幹部に辞めてもらったり、組織も変えたり、本店所在地も変えて事務所も全部変えました。それでも、三明さんは「毛塚くんに譲ったんだから、毛塚くんの好きにしたらいいよ。俺は知らないよ」と突き放してくれました。
本当に感謝してます。今のこの会社があるのは、そうやって三明さんがきれいに譲ってくれたからです。

そんな中で、私が唯一変えずに来たのが会社名です。この会社を引き継いだときに三明さんが「会社名も変えていいよ。俺は好きだったけどね笑」と言ってくれたけど、三明さんが決めたこの会社名がいつか大きくなって日経新聞に載ったら喜んでもらえるかな、と思ってここまで会社名だけは変えずに来ました。

日経新聞には載ったことはあるけど、まだまだ有名にはなれていない。三明さん、ごめん。

メディアコンテンツファクトリーの由来

メディアコンテンツファクトリーは、もともとデジタルサイネージ(創業時はデジタルサイネージという言葉すらありませんでした!)を事業化するために立ち上がった会社です。

創業当時は医療に特化していたわけではなく、私が引き継いでからもしばらくは医療以外の仕事(イオンチャンネルとか、ローソンでのサイネージ:東京メディアとか、電車の中のサイネージのコンテンツ制作とかもやっていました。懐かしい)もやっていました。創立時にデジタルサイネージのコンテンツ制作工場、およびサイネージをメディア化する会社になるぞ、という意気込みとともに三明さんが決めた社名にふさわしい会社だったと思います。

その後、いろんな紆余曲折しながらも、徐々に医療に特化するようになり、更にはサイネージだけでなく医療関連のプロダクト開発にも事業領域を広げ、最近ではWEB問診やクラウド型IVR(電話自動応答)などクリニックのコミュニケーション領域のプロダクトも複数手掛けるようになりました。自社でプロダクト開発ができるようになったのも本当にこの数年です。

そうやって「メディアコンテンツファクトリー」という社名から、少しずつ目指す方向性が変わってきたんだと思います。

統一した世界観を伝える

この3年ほど、私達は医療業界の中ではかなりハイスピードで新しいサービスをリリースしてきました。

今年の7月には私達にとっても結構重要でチャレンジングな製品となる、新しいサービスのリリースを準備しています。

たくさんのプロダクトを開発・リリースしてきている中で、今までは各々のプロダクトをあえて異なるブランドとしてリリースしてきました。それは、クリニックそれぞれが直面している課題も違い、課題解決に最も直結するプロダクトを導入しやすくするために、各プロダクトを機能単位で切り分けてきたことや、マーケティング面でわかりやすく訴求することを意識したためでした。

しかし、私達が目指したいのは生活者と医療者がもっと近い関係性で医療と向き合えること、お互いのコミュニケーションギャップによるストレスを無くすことであり、各々のプロダクトはあくまでその世界観を目指すためのひとつのパーツでしか無いと思っています。

たくさんプロダクトがありそれぞれが別々のブランディングをしていると、なかなかその統一された目指したい世界観が伝わらず、あくまで単独の便利ツールとしてしか認識されていないという課題感がこの1年ほどで強くなってきました。その課題を解消するためにも、私達が目指す世界観を今一度言語化して、会社としても、各プロダクトとしてもリブランディングを行うことを決定したのが、昨年末です。

リブランディングプロジェクト

リブランディングのような重要度は高いけど、緊急度が高くない仕事はどうしても日々の業務に忙殺されると優先順位が下がってしまうので、外部の会社に手伝ってもらおう、ということで今回リブランディングプロジェクトはGoodpatchさんに入ってもらうことにしました。デザイン会社としてはじめて上場もして、上場前には組織の急拡大における組織崩壊なんかも経験していて、そういった経験も踏まえて一緒に議論してもらえることが決定要因でした。

1月からプロジェクトが開始し、25周年となる7月1日から新ブランド/新社名7月1日に社名変更を正式に行うというスケジュールで進めました。

やったこととして、

  • パーパス・ミッション・バリューの再定義・言語化
  • 新社名の決定
  • 新会社ロゴ決定
  • 全体・各プロダクトブランド体系の決定
  • 各プロダクトブランドロゴ一新
  • PMVの社内浸透施策スタート
  • 会社サイトリニューアル準備
  • 会社紹介資料制作
  • 社名変更に伴う制作物(名刺等)準備
  • 社名変更の各種事務手続き

なんかを半年(特に新社名が決まったのが4月中旬なので、そのあとはわずか1ヶ月半ぐらい)で怒涛のプロジェクトが進行しています。まだ社名変更の部分がなんとか進んでるだけで、各プロダクトの新ブランド適用等は7月以降順次となります。マーケティング本部を中心に営業サイド、開発サイド、管理部門も巻き込んで本当にお疲れさまです。

これから私達が目指すもの

今回、再定義したミッションとして「医療インターフェイスの研究と実装」を定めています。もともと医療機関と患者のコミュニケーション領域を当社の事業領域として24年間やってきましたが、コミュニケーションだけでなく「医療体験そのもの」も変えていきたいと思い、「医療インターフェイス」という言葉を使っています。

そして、今までもそうだったように、常に私達は新しいことにチャレンジする会社でありたいと思ってます。新しいことに踏み込み、ちゃんと定着するまでサポートしていく。実装という言葉には社会実装という意味合いも込めています。

なによりも、コロナ禍を経て社会と医療の関係性は転換期に来ていると感じています。医療にもようやくデジタル化への圧力が強くなっていますし、実際にオンライン診療やマイナ保険証、来年からは電子処方箋の取り組みもスタートします。そういったデジタル化の波に、プライマリケアを担うクリニックがきちんと対応していけるよう、複数のプロダクトで医療DXを総合的にサポートしていきたい。そして、その結果として日本にもかかりつけ医を定着・浸透させたいし、それが結果として自分も含めた生活者がより良い医療との向き合い方ができるようになっていくんだと信じています。

株式会社レイヤードは、そんな医療機関・医療従事者と生活者の重なりを作り出していく会社になっていきたいと願い、今回の社名変更に至りました。

まだまだ小さな会社だし、社会に大きなインパクトを出すには全然力も足りないですが、24年間この医療という業界で食わせてもらった恩返しができるよう、夢は大きく、一歩ずつ着実に、いろんなプロダクトやサービスを作って、社会実装していきながら、これからも進んでいければと思っています。

引き続き、株式会社レイヤードをよろしくお願いいたします。

株式会社メディアコンテンツファクトリー / 株式会社レイヤード
代表取締役 毛塚 牧人