病院広報クライシス―はじめに

クライシスな理由

広報クライシス。ご存知のとおり、「クライシス」には危機という意味があります。特に、経済上の危機や恐慌を表すため、ネガティブなイメージが強い言葉かもしれません。実は、「クライシス」には悪い状態だけでなく、良い方向への出発点という意味合いも含まれます。語源となったラテン語には、「転機」という意味があるそうです。

本連載企画は、日々、病院経営に奮闘されている全国の病院事務長のみなさまと一緒に、半年間にわたって、病院広報について考えていきたいと思っています。じむコム内での質問を見ても、患者を集めるための広報手段にお悩みを抱えている方が多いように感じます。

インターネットの普及以降、ネット上には、ありとあらゆる医療機関情報が溢れています。かつて、知っている医療機関、友人・知人にすすめられた医療機関に何となく行っていた人々が、溢れる情報の中から、必要な情報を取捨選択し、医療機関を「選ぶ」という行動をとるようになりました。「選ぶ」という行動の裏には、「選ばれない」医療機関があることは必然です。そのため、医療機関側は「選ばれる」ための広報に悩まされるようになりました。

私たち、メディアコンテンツファクトリーという会社(以下MCF)は、医療機関が患者に情報を伝えることの重要性を、1998年の創業以来、考え続けてきました。現在、全国の医療機関に様々なツールをご提供し、微力ながら、院内外の広報のお手伝いをさせていただいております。

病院経営を担う事務長のみなさまにとって、本連載をきっかけに、広報を考える機会に、そして貴院広報がより良い方向に向かう出発点となれば幸いです。


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株式会社メディアコンテンツファクトリー 担当: 伊藤