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Vシネマから組織について考えてみた

今は仲の良い姉弟もいつまで続くやら。今でも目を離すとすぐ喧嘩してる。

夏も真っ盛り。
既に自分の楽しみにしていた夏のイベントが一通り終わってしまい、生きる目的を喪失中の毛塚です。

最近、NetflixでやっているVシネマ「日本統一」シリーズにハマっております(まとめサイト)。神戸の大手ヤクザ組織に入った若者が活躍してのし上がっていき、日本のヤクザ界統一に向けて頑張る、というどこかで聞いたことのあるような話です。別にVシネマ好きというわけではないのですが、夜1話見始めたら、ダラダラ見続けてしまって現在14話まで来ました。
今気づいたけど、まだ完結してねーじゃねーか!∑(゚ロ゚ )

ヤクザ組織における親子と兄弟

ヤクザ映画の中で表現されるヤクザ組織って、組長→幹部(直参)→下部組織幹部→構成員、という関係性で親子関係で、横の関係は兄弟、斜め上の関係はオジキ(親の兄弟)、になるわけです。ちなみに、兄弟分には、盃を交わした兄弟分(当人同士が兄弟と認め合うということなのか?この場合は違う組同士で親とは関係なく兄弟分になったり出来るらしい)と、同じ親を持つだけの兄弟分というものがあります。

面白いなと思うのは、ヤクザの世界でも出世の遅い早いがあるので、いままでは兄弟分だった人がオジキになる、とか、下部組織の構成員で自分より下だった人間が、オヤジ(組長)に気に入られて直参になった結果、オジキになっちゃった、なんてことがあるわけです。今で言う年下の上司、みたいなやつですね。

そんなわけで、ヤクザ映画ではしょっちゅう「兄弟喧嘩」が起きるわけです。組長の前で幹部同士がいがみ合って、「オヤジ(組長)の前で何しとんねん!」と怒られたりする、あれです。

だいたいヤクザ映画の抗争の大半は兄弟喧嘩が発端です。

会社でも存在する兄弟分と兄弟喧嘩

そんなヤクザ映画を見ていて、組織が抱える問題ってヤクザも会社も同じだなと思うわけです。会社の組織も、親子とか兄弟とかっていう言葉は使わないですけど、上司部下、横部門の部門長同士、部員同士など、ヤクザ世界で言う親子関係・兄弟関係と言えなくは無いですし。ヤクザほど関係性がウェットではないだけで。

特に、面白いなと思ったのは、会社においては「親子関係」は「組織のトップ(社長だったり部門長だったり)とメンバー」に近いのですが、「兄弟分」にあたる言葉ってきちんとは存在しないなと思ったんです。

近い言葉としては、同僚、かもしれませんが、同僚はどちらかと言うと、同じ部門内のメンバー(ヤクザで言うと同じ組内の組員)に対しての意味合いが近く、例えば、部門長同士が、同僚、という言葉をあまり使ったりしないですよね。

で、ここではたと思ったのは、会社でもイザコザの多くは兄弟喧嘩だなと。

営業部門と生産部門とか開発部門の確執もあれば、営業部門内でのチーム間の手柄争い(売上争い)に端を発した対立なんてのも、ある程度組織が大きくなるとどんな会社でも大なり小なりあると思います。他にも、受託開発部門と自社プロダクト開発部門の確執とか、営業部門と管理部門・法務部門の対立なんていうのもどこでも見かけます。これって、同列の関係あるいはナナメの関係での対立が多くって、いわゆる”兄弟喧嘩”です。

個人間の多少の言い争い、ぐらいのレベルのうちは良いんですが、だいたい徐々にエスカレートしていきます。

メンバー同士の言い争いが広がって、チーム間・部門同士の対立にまで炎上して、黙って見てると全然関係ないメンバーまで巻き込んだ抗争に発展しちゃうし、かと言って、トップが抗争を収めようと仲裁に入っても、お互いがお互いの言い分があるので、一歩も引かない。。

正直、組織のトップとしては、みんな仲良く”よしな”にやってほしいのですが、なかなかそうは問屋が卸してくれません。介入の仕方によっては、全員の怒りが全て自分に向けられて、組長流れ弾にあたって死亡、みたいな事になりかねなません。

はい、よくあります、わたし。

組織が大きくなると必ず起きる?

組織が小さい時は、みんなそれぞれ個性が違って主張も違っても、わりとメンバー同士が融通をきかせて組織全体をもり立てようとしていてくれていた(と思う)のが、複数部門が出来てきて1つの部門が10人近くになってくると、とたんにこういった争いが増えてくると感じます。

このへんは、良く言われる1人の上司が管理できる部下数の限界が7~8人というのと関係が深いのかも知れません。(詳しくはスパンオブコントロールについて調べて見てください)

MCFも、この数年、人が増えて子会社含めると全ての部門で7つ、構成員が10人に近い(あるいは超えている)部門が4つ。こうやって考えると、部門長だけ見ていても私のスパンオブコントロールを超え始めているのと、大所帯の部門の部長のスパンオブコントロールも超え始めているんだと思います。

目が行き届きにくくなった分、火種になりそうな事を早めに発見することが出来なくなったんだと思います。

潤沢に中間管理職・マネージャー層を分厚くして、メンバーにも余裕のある仕事のボリュームを割り振れれば一気に解決なんでしょうが、なかなかそんなわけにもいかず。。

じゃあ、どうしたら良いのさ?ということについては、私は答えを持ち合わせておりません。
ただ、なんとなくこういうことだろうな、と思うことがあるので触れてみたいと思います。

そもそも社長は何故喧嘩が起きるのか理解出来ていない

兄弟喧嘩は、お互いの言い分があって、折り合いがつかない時に起こりますが、正直に言ってしまうと得てして社長は2つの観点から何故喧嘩がおきたのか正確に把握出来ていません。

  1. 喧嘩になる前の細かい火種の元みたいな事件があって、それが導火線になっているが、その経緯を社長は知らない(誰も教えてくれない)
  2. 対立メンバーはそれぞれ(自分ないし自分の組織)の状況を中心に据えるが、リーダーは個別の状況よりも全体最適を優先してしまう(なので、全体最適のために特定の部門が我慢を強いられることがある)

もうね、はっきり言うと、社長は事情もよくわかんないけど、俺の前でそんなあからさまに喧嘩しないでよ!兄弟なんだから仲良くやりなよ!というわりとお花畑的な脳みそで仲裁しようとしてるんです。親が食器を洗っていたらさっきまで仲良く遊んでいたと思った兄弟が殴り合いの喧嘩してて、ふたりともゲンコツした、的な行動です。

でも、大人ですから、それで収まってくれるはずもなく、だいたい喧嘩の仲裁に入ると火に油を注ぐ結果となって大炎上、社長大爆死。もうね、メンバーからすると、「お前、事情もわかってねーのに、偉そうに仲裁とか入ってくるんじゃねーよ、マジいい顔しようとしやがってこの〇〇〇〇!」ということになります。

全国の社長の皆様へ

 無理だ。兄弟喧嘩をさせないなんて。きっと。諦めよう。
いや、諦めて良いのかわからないですよ。でも、しょうがないよね、兄弟喧嘩(遠い目)

でも組織も大きくなるとすべての状況を把握して、大岡越前守ばりの裁きなんて不可能ですし、かといって、喧嘩しているのを見て見ないふりも出来ません。

ということで、社長として出来ることは、サンドバッグになることかなと。

両方から殴られることはわかっていても、リングの中央に降り立つ覚悟(笑)

もうね、ただただ殴られましょう。
それで両方がスッキリして仕事に打ち込んでくれたら、社長としては儲けもん、ということで。まぁ、問題の根本解決にはならなくても、両方がちょっとでも矛先を収めてくれたら万々歳。

きっと、社長として成長するということは殴られ屋として一流になるということなんだと最近は信じて生きています。

あー、痛え。

ということで、半分ただの愚痴になってしまいましたが、言いたかった事は、みんなもっと仲良くやろうよ!という事と、社長のみんな、殴られているのはあなただけではないよ(きっと)、です!(何の解決にもなっていない)

ちょうどこの記事を書いている最中にもMCFでは諍いの火種があって、見事私が爆死した事件があったばかりです。

これからも、何度爆死しても、不死鳥のごとく蘇り頑張って生きていきたいと思います。

(追記) この記事を書いて広報マネージャーに原稿チェックを受けたところ、お前この時代に反社組織に関する記事とか書いてコンプライアンスどうなっとんねん、とお叱りを受けましたので、決してそのような組織を肯定しているわけではない点だけ追記させていただきます。