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サンキューカードを取り入れてみた話

最近ハマってるPIPEROIDとかいうやつ。この写真に、意味は、ない。

やっとこさ寒さも和らいできそうですね。

今年はインフルエンザの猛威がすごかったですね。A型とB型両方流行ったおかげで、2回もインフルエンザに感染した人もいるとか。

今回は1月の全社会議で、とある制度を導入してみたので、その事について書いてみたいと思います。

組織が大きくなることの弊害

MCFはこの1年くらいで結構人数が増えました。お互い顔の見える範囲、相手が何を考えているのかある程度わかるぐらいの組織規模であれば、メンバーもお互いの事はよくわかっているし、メンバー同士仲良くやっていたんですが、昨年ぐらいから人数も増えてきて、更に福岡・東京・大阪と拠点がわかれているので、今までみたいに、「何も言わなくてもわかってくれる関係」とはいかなくなってきました。

以前の記事( Vシネマから組織について考えてみた )でも書いていますが、まさにその頃はメンバーが増えることで、いままで他の部門同士でも同じ釜の飯の仲間という意識を持てていたのが、人が増えて徐々にコンフリクトが大きくなっていき、兄弟喧嘩みたいな事が起き始める、って言うタイミングでした。

昨年1年間は、わりとのその状況に悩んでいまして、どうしたもんかなぁ、仕方がないことと割り切っていいものかな、それとも何か打ち手はあるのかな、と悶々としていました。

やはり「感謝の気持ちを伝える」って大切

いろいろと考えて、結局大切なのは「きちんとお互いに感謝し合うこと」と、「ちゃんと言葉に出すこと」だと思ったわけです。やはりきちんと口に出して褒められたり、感謝されると嬉しいものですし、自分のやった仕事が人から感謝をされる、というのが根源的な仕事のモチベーションだよね、と思うのです。

つい先日、ネットサーフィンしてたら、こんな記事も見つけました。
「ただひたすら褒め合う会が控えめに言って最高だった話」

やってみてわかったことは2つ。
まず「褒められるのは最高」ということ。
そして「褒めるのも楽しい」ということです。

この飲み会、俺も開催したい。

この記事にも書かれているように、人って、どんなに嘘くさかろうが、褒められるとやっぱりテンションあがるんですよね。
ただ、日本人は、身近な人に感謝の気持ちを言葉で伝える、とか、相手のことを素直に褒める、みたいな行動が苦手で、会社でもわざわざお互い褒め合ったり感謝したりはしないよね、という雰囲気になってしまいます。
英語だと「You are great !! 」とか「Good work !!」とか、何気なく使うような褒め言葉がたくさんあるんですが、日本語だと「素晴らしい仕事ですね!! 」とか「天才!!」とか言われても、おまえ馬鹿にしてるだろと笑。

「感謝する制度」を設計する→サンキューカード

それに対して、「もっとお互いを褒めあいましょう」みたいな上っ面な事をみんなに言ってもしょうがないので、なんかそういう他人を褒める、他メンバーに感謝する、という事をさせるような仕掛けって無いかなと言うことで、見つけたのがサンキューカードという制度。

【職場内コミュニケーション】サンキューカード、サンクスカードを導入するにあたっての進め方

まぁ、ようはメンバー同士、ありがとうとカードで伝える制度を作りましょうね、というやつです。

職場でそんな制度があるよという方もいるかもしれません。私も他社事例とか読んでいて、手段としては面白いなと思ったんですけど、これ、あんまり上手く運用できる気がしないなぁと思いました。いくつか課題があるわけです。

従来のサンキューカードの課題

①カードを取りまとめたり張り出したりするのめんどくさい

そもそも、実際のカード作って、みんなに配って、箱みたいなものに入れてもらって、張り出して、とかめっちゃめんどくさいやん。。。と。それ、誰がやるのさ?というのも問題になりますし、なんかやらされている人もやらされている感満載になっちゃいそうだなぁと。

②拠点がわかれていると物理的なカードでは運用出来ない

うちにとっては、気軽にやるにはこれが一番の課題だったんですが、そもそも拠点が分かれていてなかなか顔を合わせる機会が少ないことが課題なのに、物理的なカードで運用すると拠点間で更に差が出るわけです。

③なんかカードに手書き、というのが重い

サンキューカードの制度って、たぶん欧米ではそれなりに浸透しやすい制度だったりする(クリスマスカードとかサンクスギビングとか、事あるごとに感謝を伝えるような制度がもともとある)と思うんですけど、日本人にとって手書きで感謝の気持ちを伝えるって、なんか重たいですよね。。生命保険会社とか不動産会社の営業がやりそうなブラック臭も漂うし。もっとカジュアルな感じじゃないと、たぶん上手く行かないなと思いました。

ということでクラウドサービス作っちゃったよ

Thank youカードのWeb版システムはこんな感じ。みんなの送ったカードがカード形式で並んでます。

いろいろと課題を考えると、物理的なカードじゃなくて、クラウド化したらもっとカジュアルになるんじゃないかなと思ったわけです。それで、そんなクラウドサービス無いかな、と思って探してみました。

いくつか、国内のサービスであるんですが、どれも月額料金がかかったり、大仰な仕組みになっていたりで、いやそこまでのものは別にいらんわ、となりまして、じゃ、自分たちで簡単なやつ作ってしまおう、と。

前回のブログに出てきたエンジニアのRさんに年末にslackで相談したら、「2日で出来るよ」と言われたので、じゃ、お願い!作って!ということで作ってもらいました。

で、どうせ作ったんなら、MCFだけで使うのもったいないから、プログラム公開しちゃおうということで、githubで公開してます。

herokuでサーバ立てて、デプロイすれば無料で自社専用のThankyou Cardの仕組みが構築できますので、もしご興味ある会社とか部門単位で導入したい、という方も是非是非使って頂ければと思います。アカウントがSlackと連携出来るので、Slack導入している組織であれば更に使い勝手良いと思います。

どんな感じで導入したか

今回は、1月の全社会議前の1週間ぐらい前に、社員・パートスタッフ問わずアナウンスして、「この半年・1年で仕事上で感謝の意を伝えたい人宛にカードを登録すること」というルールだけにしました。登録の枚数のノルマとか、登録するメリットとかは一切設定しませんでした。

あと、最初のカード登録の1週間は、自分が書いたカード以外は見られないように設定して、全社会議のタイミングで全体公開に変更しました。これは、「あの人が書いたから自分も書こう」とか、「他の人がどんなことを書くか見てから書こう」という事を減らそうと思って取った措置でした。

その他の工夫としては、あまりにカードが少ないと盛り上がらないな、と思ってマネージャー以上の上級職の連中には、社長から、たくさん登録するようにと個別にプレッシャーを入れました。

最終的に登録されたカードは、メンバー約80人で合計800枚超えとなりました。ひとり平均10枚上は登録した計算。

初めての取り組みということもあって、わりとみんな積極的に登録してもらえました。

導入してみて良かった点

①やっぱりあらためて感謝されると単純に嬉しい

ちょっとした自分の行動が人を救っていたり、そういった事をあらためて感謝されると嬉しいよね。

一番は、これかなと思います。送る方も、単に「ありがとう」だけだとなんか適当なヤツっぽくなってしまうので、「〇〇の件、ありがとう!」という感じで書くので、自分の何が感謝をされたのかわかりやすいですし、これからも頑張ろう、頑張って他のメンバーを助けていこう、という気持ちになります。

ちなみに、私宛に登録されたカードをひとつご紹介。

なんか他にあるやろ。

②気軽に投稿できる

これは、やはりWEB化の最大のメリットだと思いました。チャットぐらいの気軽さで投稿できるし、登録する側の心理的抵抗感はだいぶ減りました。

③感謝の気持ちを伝えるもの、という制限が良かった

これはうちの取締役が言ってたんですが、例えば部下との面談だと、「〇〇の件は、素晴らしいと思う。でも、〇〇のところはもっと頑張ったほうが良い」というように、ポジティブな評価と同時にネガティブな評価もあわせて言ってしまうことが多いんですよね。

だけど、この制度だと、「感謝の気持ちを伝える」制度なので、基本手放しでポジティブなことしか書かない(書けない)のは、制度の妙だと思いました。

今回、試しに導入してみたわりには、結構良い取り組みだったなと思えたので、事例共有の意味合いで書きました。
最後に、今回のThank youカードの取り組みについて、うちのメンバー何人かにコメントしてもらったのでそちらを載せておきます。

①実際にThank you カードやってみて良かった点
みんなの評価と自身の評価に乖離があるのか確認出来ます。基本的にポジティブな事が書かれているので、嫌な気にならないですし、モチベーションになる場合もあると思います。
社員みんなの事を考える機会になります。どうしても愚痴や悪口が多くなる状況でも、案外そんなやな奴でもないな、と思える機会になると思います。

②やってみて感じた課題・問題点・改善事項
運用としては良かったと思っています。
カードを一斉に解放する方法などから、意外と形骸化することなく良かったとおもっています。
ただ、あえて言うと、イターフェイスの見易さに改善の余地はあるとおもいます。

①実際にThank you カードやってみて良かった点
・日頃の感謝を伝えられる
・人の善行という良い記憶を思い出し、温かい気持ちになれる
・特に自分より上の立場の人からはお礼を言われる機会がないので、カードをもらえたらモチベーションにつながる

②やってみて感じた課題・問題点・改善事項
・全員に公開されているため形式的なことしかかけない
・公開/非公開を選べるようにした方が良い
・絵文字とか使えると気持ちが込めやすい
・カードのデザインも数種類あると書く側の気持ちも盛り上がる
・たくさん書いたら軽い特典があると書くかもしれない(5枚以上書いたら、飴1つとか)

①実際にThank you カードやってみて良かった点
・感謝、褒められることでモチベーションがあがる
・周り対する興味関心のきっかけが生まれる
・いざ書こうとするとなかなかすぐに思いつかないこともあるので、逆に書けない人にはもっとコミュニケーションをとろう。とかそういった気づきを得ることができました。

②やってみて感じた課題・問題点・改善事項
・自分のThankyouカードが何処まで見えるのか周知されていなかったため、なかなかメッセージを書けないもしくは書きなおした人もいた様です
・やることの目的や内容、そういった事前説明があるともう少し円滑に進めれたのかもと思いました。
・このThankyouカード制度に継続性を求めるのではあれば、表敬などの見返り的なものがないとマンネリするから継続は難しいかなーとは思いましたが、半期に一度とかのイベント運用的な感じであれば、全然大丈夫だと思います。

①実際にThank you カードやってみて良かった点
小学生じゃないんだから…と言いつつも、感謝する相手がたくさんいることに気付かされました。なんだかんだ言って、心の中だけでありがとう思っていても形にして届けることまでしてなかったのでよかったです。
②やってみて感じた課題・問題点・改善事項
・カードもらってたのにこちらから出してなくて、申し訳ない気分になった人も。なので、サンキューウィーク的なものを作り、その間は相手のカードをみて返信できる機能があったら良いと思いました。
・使い方がわかっていない人がいたようです
・サンキュー数がわかってくると、自分の分が少ないなとか、感謝したのに感謝されない!なんて、小さい人間が出てきそうですね~

数人にアンケートとってみたところ、こんな感じの感想でした。

継続的にやる、というより半年1年に一回程度にやるのが良さそうです。わりとシニカルなタイプの人でもやってみたらそれなりに好意的に受け止めてもらえたので、良かったなと思ってます。

サンキューカードのWEB版、簡単な仕組みなのにありそうで無かったので、MCFとしては初のOSS?と相成りました。会社単位とかでなくてもチーム単位とかでも使えると思うので、是非ご活用ください。見た目の改善とか、改良を加えてプルリクエストしてくれると泣いて喜びます。導入方法サポートして、って人には少し費用は頂きますがサポートいたします。こちらからでもメッセージもらえればと思います。

普段は、医療系のWEBとかシステム開発やってますが、こういう社内利用のWEBサービスなんかもエンジニア陣ではちょこちょこ作ったりしてます。(もっとニッチなものが多いのであまり公開出来ないものも多いのですが)

あと社内でクラウド系のサービスの利用なんかもかなり積極的にやってます。このへん、最近聞かれることも増えてきたので、今度少し触れたいと思います。